日本病克服のための“ぐるぐる”のすすめ

●テスラに日本企業がついていけない決定的理由 パナソニックもテスラも知る男が語り尽くした(東洋経済オンライン 2020/10/08 5:40)
https://toyokeizai.net/articles/-/380113

テスラに移籍し、北米ギガファクトリーのバイスプレジデントにもなってテスラとパナソニックの協業を後押しした主要人物である元パナソニック副社長の山田喜彦氏のインタビュー。
最後に少しだけ、EV用電池は充放電回数や寿命を重視する方向に向かっており、日本企業は中国・韓国勢としのぎを削る方向にある、という趣旨のことが書かれている。

その詳細は書かれていないが、パナソニックは今後大丈夫だろうか、と案じてしまう。
EV用電池に全く詳しいわけではないが、以前、とある海外の蓄電池「素材」関連の技術を持つ企業(の親会社)のM&A案件の仲介を試みたことがあった。自分の営業先からは全く引きがなかったのですっかりナカミは忘れてしまったが、この記事のとおり中国・韓国のパワーはすさまじく、日本は守勢に回っている印象を受けた。
日本企業の趨勢は日本経済の浮沈にかかわるので、できればパナソニックには踏ん張っていただきたいものだ。

さて、この記事は、高い技術力をほこった日本の製造業ひいては大企業が、なぜテスラなど海外の後発企業に追い抜かれるのかが、山田氏の実感として説明されている。
大きく集約すれば、これに尽きる。
「テスラの強みは、イーロン・マスクのカリスマ性と会社のミッションが明確で皆が一丸となって目標に向かっていること」
「日本企業の弱みは、賢いのでリスクが見えすぎて保守的になり、前例踏襲主義となっていること」

以前、ここ(「いいと思います。あとは・・・ その2」)にも書いたが、5年ほど前に、とあるウェブ記事に載っていた、
「テスラの躍進を見るに、日本企業のエネルギーの無さは組織自体が高齢化しているからではないか?」
という有名IT企業の会長のご意見に対し、
「その通りだと思う。ただ、むしろ高齢化という世代論ではなく、前例踏襲で自縄自縛になり周りを気にしすぎる日本社会の問題(日本病)」
ではないか?と、その記事のコメント欄で具申したことがある(これが先方に届いたかどうかはわからないが)。

実際にパナソニックという大企業で経営の一端を担い、かつテスラの成長のバイタリティーを体感して働かれた山田氏の言葉が当時の自分の考察と非常に近いことは、自分としては胸を張る思いだ。
ただ、自分自身のチャレンジはなかなか芽が出ず、日本社会の変化に今のところ何の寄与もできていないことは残念である。

最近書いた二つの一連の記事(「オジサンたちは変わらなければならない」「投資を考えることは人生を考えることだ」)に書いたように、大企業にいるオジサンたちは変わらなければならないし、今回の参照記事が示すように、大企業の中枢にいる方々はその問題意識をはっきりと認識していることだろう。
そして、オジサンに限らずすべての人は、これから(「投資を考えることは人生を考えることだ」に書いたように)、
「これから世の中は大きく変わっていくはずだ」
「前例踏襲ではなく、時代の変化を予測して動く必要がある」
「それは簡単なことではないので、むしろ自分が好きなことを中心にして生きることが合理的だ」
という認識で生きていく必要があると思う。

この件で、自分が他人と比べて先を見る目がある、などと決して増長はしないが、少なくとも、先が見えていないながらも情報を集めようとし、「どう変わるのだろうか?どうすればいいのか?」という“ぐるぐる”思考(=物事を決めつけず、常識にとらわれず、ゼロベースであーでもないこーでもないと空想すること)は続けているつもりだ。
これからもこの姿勢を継続していきたい。

そして、いつもの・・・。
これから、行き過ぎた「欲の経済」を緩和させる方向で「徳の経済」が望まれてくるはずだ。アドコマースをそのツールとして生み出せればと思う。

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